小説 15~17頂き物目次へ りゆなサマからのリクエスト小説、あの頃の第7班のほのぼの小説です。 *感謝の気持ち*(NARUTO 頂き物15) とある日の任務後。 「いやぁ・・・どうもすみませんでした;」 カカシが深々と、前にいる小太りな女性に頭を下げた。 「ったく、こんなことがあったのに金を払わなくちゃいけないだなんて信じられないわ!」 「・・・・・・・」 ナルト、サスケ、サクラはその女性の言葉を遠くの方でただ聞いていた。 今回、何故カカシがこの女性に頭を下げなくてはいけなくなったのか、どうしてこの女性が激怒しているのかというと・・・・ それは任務中の数十分前。 飼い主であるこの女性の愛するペット、大型犬の世話を女性の留守中にする、という任務内容だったのだが・・・ この犬が人見知りが激しく、それでもサクラとカカシにはなついたのだが、何故かナルトとサスケには一向になつかなかったのである。ナルトとサスケが近づくと力強く吠えてしまうという有様。 挙句の果てにナルトとサスケは何も悪くないのに犬が暴れだし家をめちゃくちゃにする・・・・・・という、明らかに犬に原因があり、よく考えればしつけの仕方が悪いこの女性の責任なのだが、女性は全くそんなことを考えもせず、ナルトとサスケのせいで部屋が荒れたと考えているのだ。 その意見にカカシが逆らうこともなく、ただ頭を下げるばかりであった。 「いやぁ、とんでもないことになったなぁ」 カカシが笑いながら言った。 あの女性は結局、自分の意見を押し通し、カカシが事実(犬に原因があるということ)を言うにしても聞かない様子だったので、金はいらないと言って話をつけたのである。 「こんなんじゃあ情けなくって火影様に報告するの、ちょっと恥ずかしいわね」 サクラが苦笑いしながら言ったが、さっきからずっとナルトとサスケは黙っている。 「まぁ世の中にはいろんな人がいるからな。 んじゃ俺から報告しておくから、諸君は真っ直ぐお家に帰りなさい」 と笑いながらカカシは3人に少し手を振って、違う道を歩いていった。 ナルトとサスケはそんなカカシの後ろ姿を見つめていた。 「・・・・ねぇ、さっきからどうしたの?2人共。 ずっと黙り込んじゃって・・・・・・ ・・・・まさか、今日のこと、気にしてるの?」 「違うってばよ!」 「?」 サクラが首を傾ける。 サスケが言った。 「・・・あれは明らかにあのバカ犬とバカ飼い主が悪いんだ。俺達のせいじゃねぇ」 「確かにそうよね! でもだったら、どうして?」 ナルトが言った。 「・・・・なんか、俺・・・いつもカカシ先生にお世話になっちまってるなぁって思って」 「・・・・・・」 どうやらサスケもそう思っているらしい。 「そうよねぇ・・・あんなんだけど、いろいろとお世話になってるのよね、私達。あの先生に」 サクラが言うと、しばらく3人の間に沈黙が走った。 「・・・・なぁ」 「何?」 「たまには・・・さ、カカシ先生になんか恩返しみたいなの・・・できねぇかな」 「恩返し・・・・ねぇ・・・・・・。」 そう言って3人はまたしても黙り込んだが、 どうやら気持ちは1つのようだ。 「カカシ先生って・・・・何をもらったら喜ぶと思う?」 次の日。 今日は任務もなく、3人はサクラの家へと集合した。 昨日言っていた『恩返し』の中身を考えることになったのだ。 「そりゃいつも読んでるようないかがわしい本だろ」 サスケがあきれたように言った。 「イチャパラのことか」 「そうねぇ・・・でもあんな本私達買えないものねぇ。中身も見れないし・・・」 「あ、そっか」 じゃあ!マスクとかは?」 「なんかあれ企業秘密ってカンジでよくわかんないじゃない」 「あ、そっか・・・・ ・・・・・・・・・」 うーんと3人はまた考え込んだ。 「・・・・なんかさ」 「何?」 「俺達って・・・・ なんにもカカシ先生のこと、知らないよな」 「・・・・・・・・・・」 3人は黙り込んでしまった。重い空気が流れる。 「・・・しょうがないわよ、カカシ先生、あんまり自分のこと話そうとしないじゃない?」 「まぁな」 「・・・・あ!いいこと思いついた!!」 3人の中で頭脳明晰でひらめきもあるサクラが手を叩いた。 「なんだってばよ!」とナルトも身を乗り出す。 「欲しいものがわからないんだったら・・・・・・」 「『だったら』?」 次の日。 カカシはまた集合時間よりも2時間47分遅れて待ち合わせ場所にやってきた。 「やー諸君お早う!来る途中尋ね人に会っちゃってさ、道案内してたらこんな時間になっちゃったんだアハハ」 ・・・・シーン。 「・・・・(すべったか・・・?;)」 カカシが黙り込む3人を見ながらショックに打ちひしがれていた。結構自分の発言がすべるのは悲しいことである。 その時だった。 「カカシ先生!」 「ん?」 『・・・いつもお世話になってます・・・ ありがとうございます!』 3人は照れながらも、深々とカカシに頭を下げた。 「おっおいお前ら急にどうしちゃったのよ!?」 カカシはそんな3人を見て驚くしかなかった。だけれども、3人の言葉が嬉しいのは間違いない。 頭を上げた3人のうち、ナルトが最初に言った。 「俺たち・・・いつも先生にお世話になってるってのに・・・今まで何のお礼とかもしてなかったから・・・さ!」 そう言ってナルトは、「俺達からの気持ちだってばよ」と言って、包まれた何か―プレゼントの様なものをカカシに渡した。 といっても、カカシはよく状況理解ができていないようで押し付けられた、という感じだったが。 続いてサクラが言った。 「先生がいてからこそ・・・私たちは任務をこなせていってるし・・・ 感謝してます」 最後に照れながらもサスケが言った。 「・・・将来役に立ちそうな術を教えてくれるのはアンタしかいないしな」 そして― 「これからも迷惑かけると思うが」 「どうぞこれからも」 「よろしくお願いします!!」 最後に、元気いっぱいのナルトがくくった。 やっと状況理解できた様な顔をしているカカシが言った。 「・・・ありがとな、お前ら」 カカシが笑顔でそう言うと、ナルト、サクラ、サスケの順で、微笑んだ。 カカシは、いつもケンカばかりしていて任務もおろそかにさせる時もあるナルトとサスケ、そしてナルトを叱るサクラ、 この3人が自分のために団結してくれたことが、なによりも嬉しかったことだろう。 もしかしたら、 それが一番のカカシへの『感謝のプレゼント』になったかも知れない―。 ところで。 ここまで読んでくれた諸君にはまだ、一体ナルト達がカカシに何をあげたのか、綴っていない。 それが一体何なのかは、この日から数日後の3人の会話を読んでいただければ、わかることだろう。 数日後。 3人はひょんなことから、押しかけるような形でカカシの家を訪ねた。 「部屋汚いけど余計荒らしたりするなよ」 「は~い」 と生返事をされ、カカシは苦笑しながらドアを閉めた。 ナルト達が部屋へ入り、彼らの目に飛び込んできたのは、 整ったベッド、その枕元に置かれるイチャパラ、カカシの幼少期、そして現在の第7班の写真が飾られる窓際のカーテンレールに、 仲良く4つ飾られた第7班のマスコットだった。 「あ!先生飾ってくれたんだね、あのマスコット」 「そりゃぁそうだろォ!あれサクラちゃんの大傑作だもんな!でも・・・なんか俺の顔、ゆがんでない?」 「ねぇサスケ君、あのフェルトの代金、ちゃんとナルトにも払わせた?」 「あぁ」 「ねぇサクラちゃんてば・・・。 ・・・・・・でも・・・・・・・ いい顔してるよな、みんな」 END ☆春風詩様コメント☆ *あとがき* うーん、なんか最近ずっと小説を書いていなかったのですが、そのせいもあって更に文章力が落ちた・・・・_l ̄l○; この小説はかなりいろいろな案があってやっと生まれたネタなんです。 まずはじめは、サクラが中心の、『母の日』をテーマにした小説にするつもりでした。 が、後がつまってしまうために却下され、 更に、ナルト達がタイムカプセルを埋めるというネタも考えて一部パソコンに入れてみたりしたのですが、 これもまた同じくボツになりました。 そして、『母の日』が過ぎて『父の日』がくる今日この頃、『あぁ、カカシ先生に感謝の気持ちを伝えるのはどうかな』と思って、これを書いてみました。 オチもちゃんとあったし、スムーズに進むということで書き綴って今に至ります。 とにかく固い頭で頑張りましたゝゝ そして春風はいつも小説は一度紙に書いてからいろいろ訂正して、それからパソ・・・というパターンで、そうしないと小説が書けない性分だったのですが、 さすがに今回は時間がないと判断して、初めてパソコンから小説を書くことし実践してみました。・・・なんとかできました。^^; この小説をきっかけに、これからもパソコンから小説が生まれられるといいなぁ、と思います。 そして、この小説をリクエストしてくださったりゆなサマ、またまた長くお待たせしてしまってすみません!!!;; しかも今回いつものよりも短くなってしまいましたしゝゝ_l ̄l○ リクエストであった、サクラがナルトを怒らない、というのはなんとか守れたかと思います。 こんな小説ですが、どうかもらってやってください; そして置いてある画像はさし絵もどきです。りゆなさまのみお持ち帰りできますんで、よかったらどうぞお持ち帰りくださいw <※春風様素敵絵はこちら※39枚目掲載です。> ナルトの顔、ちゃんとゆがんでます(笑) リクエストありがとうございました! 春風 ☆管理人感想およびお礼☆ さりげない日常話ながら、感動しました! カカシ先生に感謝する三人! この師弟愛が……!! 特にサスケまでもが(笑) 柄にもなく感謝しているところが!! サスケってば素直じゃないけど、本当はカカシ先生が好きなんだねーって嬉しかったです(*^_^*) そしてプレゼントを一生懸命三人で考え、カカシ先生はそんな三人の絆が一番嬉しいって……! ううぅ泣かせるじゃないですか>< 考えたプレゼントが第七班のマスコットぬいぐるみというのもとても可愛らしくてほのぼので(*^_^*) 何より良かったのは、あの頃の幸せな第七班が見られたことです! しかも、こんな素敵な裏話が! とてもあたたかい気持ちになれました^^ 今回春風様には、第七班のお話、という以外の詳細なリクエストをしなかったのですが、とても好みのお話を書いてくださってうれしいです^^ また、春風様のあとがきにもあるように、何度も試行錯誤の上で書いて頂いたようで、真剣に書いてくださったこともまたありがたいことです。文章力が落ちたとおっしゃってますが、そんなことないと思います。今回は後を引く書き方になっていて、上手いなぁと思いました! 春風詩様、ありがとうございました^^ --------------------------------------------------------------------------------------------------------- *りゆなサマからのリクエスト小説です* 「はー・・・・!あちィ!」 ドサ、という音とともに、オビトが汗をだらだら流して地面にへたりこんだ。 「疲れたねぇー」 リンがオビトを見ながら笑顔でそう言った。 「こんな暑い中畑仕事なんてとんだ雑用だなこりゃ」 カカシは額当てを外して首にかけた。 3人とも、顔や服にも、土やらなにやらと汚れがついている。 今ちょうど、彼らのDランク任務(彼らに言わせれば雑用任務)を終えたところだ。 ―今日は夏の猛暑。そして時は夕方。 空がオレンジ色に染まり始め、昼まではアブラゼミの鳴き声だったセミの鳴き声が、今はヒグラシの鳴き声が響いている。 「ん!終わったね。じゃあみんなこっち集まって」 先生が笑顔でそう促すと、オビトは「はぁい」と立ち上がって、ゴーグルを外しながら先生のもとへ駆け足した。カカシとリンも同様だ。 「お疲れ様!暑かったね。今日はゆっくり家で体を休めてね」 「先生、明日もこんな任務があるんですかー?」 オビトが少し愚痴っぽく言う。すると、先生は苦笑いしながら言った。 「ん、オビト、君、オレが昨日話したこと、聞いてなかったんだね?」 「へ?」 オビトがゴーグルを元に戻す。 「明日からは俺らも夏休みだよ」「マジで!?すみません聞いてませんでした・・・」 「ん!」 先生がニコッと微笑んだ。「で、なんだけど」 「?」 「明日は今日の疲れをとってもらうとして・・・・・・ あさって、みんなでどっかに行きたいなぁって思ってるんだけど。 もちろんお金は一切オレが出すから」 カカシ以外の2人が、嬉しそうに笑っている。 「で、どこに行こうかと思うんだけど、これは3人で決めてもらおうと思ってね」 「どこにする!?」 オビトが興奮しながら言った。そこに、 「オビト、ここはホラ・・・『レディーファースト』ってやつだ。 リンに決めてもらおうよ」 とカカシが提案すると、リンは「え?いいの・・・?」と遠慮していたが、オビトの方は興奮が冷め、そして顔を赤くしていた。 (なんだよカカシのヤロー・・・・オレが思いつきもしねぇことをリンの前で言いやがって・・・チクショー!) ・・・と、オビトは心の中で思ったが、すぐ気を取り直して 「そ・・・そうだな!リン、俺らどこでもいいから、リンの行きたいところに行こうぜ!」 とカカシと調子を合わせた。 リンは「ありがとう」と微笑んで、うーんと考え始めた。 「あ!じゃーあー・・・・・ 水族館がいいなぁ・・・」 「ん!じゃあ、あさっての8時に・・・木ノ葉公園の前に集合ね」 「ハイ」 3人が声を揃えて言った。 *Summer Vacation*(NARUTO 頂き物16) 当日。この日は猛暑ではなく、暑いは暑いが風があってさわやかな日となった。 「まぁ今日は任務でもなんでもないから、後はみんな自由行動にするよ。ただし帰りだけは合流しようね」 「ハイ」 そう言うと先生は1人で水族館の中を歩いていった。 「うわぁ・・・・・すごい」 リンが、周り一面に見える魚達を見て言った。 透き通った水色の水の中を、気持ちよさそうに泳ぐ魚たち。 1匹で行動している魚。 数え切れないほどの群れとなって泳ぐ小魚たち。 腹面がまるで顔のように見える、どこか可愛げがあるエイ。 今にもこちらに襲ってきそうなサメ。 そんなさまざまな種類の魚達が、仲良く同じ水槽を泳ぎまわり、水中の幻想世界を作り出していた。 「もしかして、リン水族館に来たの初めてか?」 オビトがそう尋ねると、リンはちょっと恥ずかしそうに「うん」と小さい声で答えた。 「!カカシ!」 リンが急にカカシを呼んだ。オビトもリンが向く方を見る。 「ん?何?」 カカシが振り向く。 「どこ行くの?カカシも一緒に回ろうよ!」 どうやらカカシは1人で水族館を歩くつもりだったらしい。 「いやいいよ。2人で回って」 そう言うと、カカシはまた2人に背を向けて、人ごみの中に消えていった。 「・・・・・・」 リンは残念そうな顔。 この時、内なるオビトは・・・・・・ (どっ・・・・どうすりゃいいんだ・・・・・・カカシのヤロー!!リンがかわいそうじゃねぇかよっ! ・・・オレにとっては嬉しいんだけど・・・・・・・さ・・・・・・) ここで今更言うまでもないが、オビトはリンのことが好きである。だが、リンはカカシに恋心を抱いているのだ。 でもリンは消極的だし、カカシに自分の好意がバレるような行為は絶対にしない。 オビトは、リンがカカシを好きなことを知っていて、複雑な思いがあるのである。 だが今は、カカシが1人で行ってしまったために、リンが悲しんでいる。 オビトにとってはリンと2人きりで歩きたいものだが、好きな人が悲しんでいるのに楽しそうに歩くことはできない・・・・。 (くっそー・・・どうすりゃいいんだよ~!) と心の中でオビトが悩んでいる時・・・ (あ!) オビトはいい考えを思いついた。 「なぁ、リン」 「何?」 「アイツってさぁ・・・いつもあんな風にクールな奴だけどさ・・・水族館とか来たら、一体どんな魚見るんだろうなぁ」 「・・・・・イルカショーとか見てたら、面白いね」 と、リンがクスクスと笑う。よし!とオビトは思った。 「じゃあさぁ、あいつもまだあそこにいるし、俺らもいろんな魚見ながらさ・・・あいつ追いかけてみない?」 オビトが遠くを指差す。確かにそこには、銀髪の少年が小さな水槽に入った小魚達を眺めていた。 リンがどういう返事を返すか不安に思っていたオビトだが、リンは笑顔で 「面白そう!カカシの意外な一面が見れるかもね」 とニコッと微笑んで見せた。オビトもニッと微笑んだ。 オビトは、そんなリンの笑顔を見て、リンを元気付けられてよかったと思う反面、少し悲しい気もした。 ・・・・・リンは本当にカカシのことが好きなんだなぁ・・・・・ オレだってリンを思う気持ちはそれくらいあるつもりなのに・・・・・・・・・ 「オビト!早くしないとカカシ見失っちゃうよっ!」 すっかりノリ気のリンがオビトの手を引っ張る。 「あ・・・あぁ!」 オビトは無理矢理笑顔を作って言った。 2人はカカシにバレないように、カカシの追跡を開始した。 「なぁリン!この魚すげぇキレイだな!」 「ホントだぁ・・・これが自然に生まれたなんて嘘みたい・・・・・・・」 「あ!カカシ行っちまう!」 そんなような会話を繰り返しながら、2人は楽しくカカシの追跡をした。 「でも・・・別にカカシ、魚を少し見るくらいであんま興味持ってないみたいだねぇ・・・・・・・・」 「やっぱアイツはアイツのままかァ・・・・」 カカシが歩く3mくらい離れた場所を、オビトとリンは柱のような造りになっている水槽で身を隠しながら追跡していった。 忍者としての才能もあるし、なにかと優秀なカカシであるが、今回ばかりは2人の気配に全く気づいていない様子だ。 だが、追跡はできていても、カカシの意外な一面が見れなければ面白くない。 (おいカカシィ~・・・・なんか面白いことやらかせよ~~っ・・・・・ だいたいこういう状況になったのはお前のせいなんだぞ! お前が1人で見るなんて言い出さなけりゃリンが悲しむことだってなかったのに・・・・) とオビトは追跡しながらそう思っていたその時、 「わっ!」 リンが進もうとした際に、団体で来ている少年少女の列がゾロゾロと通り、リンの行く手を遮ってしまった。 やっと通り過ぎたと思ったら、前のカカシの姿は消えていた。 「あ・・・・・・・オビトォ、カカシ見失っちゃった・・・・」 「マジで!?」 我に返ったオビトが言う。 「ごめんっ;」 「いやこっちこそごめん!オレがボーッとしてたのが悪かったんだよ!」 と2人がお互いに謝っていると、 「あ、ねぇ・・・・これ見てオビト」 「ん?」 リンが水槽の柱の部分に貼ってある紙を指差した。その紙には、イルカショーの時間帯が書かれていた。 「ここのイルカショーって1回の時間が長い分、1日に1回しかやらないみたいだよ」 リンは更に、今日の日付に書いてある時間を指差した。 「オビト、今何時かわかる?」 オビトはいつもカカシに(先生以上にカカシの方がうるさかったりする)時間厳守!!と耳が痛くなるほど言われているので、時計を左腕にいつもつけるように心掛けている。 「えーっと・・・・・・10時半だけど」 「今日のイルカショーは11時からみたい。 ・・・・ねぇ、見てもいい・・・?一度は見てみたかったんだぁ」 リンがオビトに首をかしげながら尋ねる。 内心オビトはそんなリンの可愛いしぐさにドキッとしていたが、平常心を保ってるようにみせかけて、 「当たり前じゃん!それにオレも見たいと思ってたところだし」 と笑顔で言った。リンも微笑み返しながら言った。 「カカシもいるといいね!」 「そうだな!」 そして10時50分。 イルカショーの会場の造りは、イルカ達が優雅な泳ぎを見せる水槽が丸くなっていて、観覧する人はその周りに座れるようになっている。 オビトとリンは、良い席をとるためでもあるが、カカシが来るかをチェックするために早めに来て座っていた。 イルカショーは前の方に座れば座るほど水に濡れる量が多いことをオビトは知っていたが、リンがイルカに触ってみたいということで、チャンスが多い前の席を選んだ。 それでもちょうどオビトらの席は、水槽の中も見えて、且イルカのジャンプも見える位置でいいポジションである。 「オビトの方は、どう?」 「うーん・・・・・・・今んとこはいないなぁ・・・・・・」 2人は手分けして探す方向を決めていた。だが、1日1回とあって席の数も相当多い。 もうほとんどの席に人がうまっているので、いくら『珍しい銀髪』の少年を探すといっても、なかなか困難を極めた。 と、そこに。 「ん、また会ったね」 聞き覚えのある声に聞き覚えのある口癖を耳にして、2人は右に振り返った。 「先生!」 先生が隣の空いていた席に座った。ここだけちょうど1人分空いていたのだ。 「君達も見にきたんだね。ここのイルカショーはすごく有名なんだよ。 ・・・あれ?カカシはどうしたの」 リンとオビトは、先生に、カカシが1人で歩き回ってしまったこと、そして今自分達がしていることを話した。 「そうだったんだ。オレも結構中見てきたけど・・・カカシには会わなかったなぁ」 「オレらもずっと追いかけてたんですけど、ちょっと見なかったスキにいなくなっちゃって。 イルカショーを見に来てたら面白いのになって言ってたんです。」 そう言うと先生は、「カカシにもそういう面があるといいね。先生も協力するよ」 と自ら協力してくれた。 ちょうど先生が仲間入りしたところで、イルカショーが始まった。「みなさんこーんにーちはー!」と、海水スーツを身にまとったお姉さんが、マイクを片手に言った。小さな子供もいっぱいいるので、それ向きの話し口調だ。 お姉さんからのわかりやすいイルカ紹介はすぐに終わると、お姉さんの指示でイルカが優雅に泳ぎ始めた。 3匹のイルカ達は水中の中で水を切り、気持ちよさそうに泳いでいる。スイスイという擬音語がぴったりだった。 水槽の中をすばやく3回回ると、3匹そろって一斉にジャンプした。 「すごーい!」 リンが目を輝かせてイルカを見ている。今だけはカカシを探すことを忘れて見入っている。一斉に拍手が響き、リンもオビトも手をたたいた。 ザッパーン!という大きな水しぶきが上がり、水しぶきの粒がこちらにも少しとんできた。リンは嬉しそうにその水滴をはらった。 オビトもリンと一緒に笑っていた。 そんな楽しいイルカショーもあっという間に終わり、今は拍手が会場内に響き渡っている。 先ほどのお姉さんが、髪がビショビショになったまま、タオルで拭いた手でマイクを握った。 「ではここで、イルカショーを見てくださった方に、イルカとお友達になってもらおうと思います! では・・・・ イルカとお友達になりたい人、手ェーあーげてー!」 はーい!!と、小さな子供が一斉に手を挙げる。 オビトは左に座るリンを見たが、リンは手を挙げていなかった。 「おいリン、いいのか??手ェ挙げろよ」 オビトがそう言うと、リンは恥ずかしそうに「だって小さな子ばっかりだしなんか恥ずかしくなってきちゃった」と苦笑いした。 「それに、ショーが見れただけで十分!」 「・・・そっか」 オビトは微笑んだ。 「はぁーい!じゃあ・・・そこの赤い帽子を被った男の子・・・そうそう君だよ☆ はい!じゃあそこの、2つ結びにした女の子!・・・うん、うんそうだよ! あとは・・・・ あ、じゃあアナタ。えっと・・・・銀髪の子。そう、そこの額当てをした君!」 「・・・・・・・・・・・・・え??」 3人が声を揃えた。 「今・・・『銀髪』って言ったよね・・・・・・・・」 3人が少しだけ身を乗り出した。 そしてお姉さんが立っているステージを見た。 そこには・・・・・・・・・ 『あーーーーーっっ!!!!』 「はい、じゃあ次は君・・・お名前を教えてください」 とお姉さんが、銀髪の少年・・・いや、ここまで言えばもうおわかりであろう。 カカシにマイクを向けた。 「・・・・・・・・・・・ カカシです」 「カカシ君!じゃあカカシ君はこのリナちゃんとお友達になってください☆」 ちなみに、リナちゃんとはメスのイルカの名前である。 「ぎゃはははははは!!!!」 オビトが周りの目を気にせず爆笑しはじめた。 いつもならオビトを注意するリンだが、今回ばかりは、オビト程ではないが涙を目にためて笑っている。先生も笑っていた。 * 「・・・・俺が手ェ挙げるわけないでしょーよ」 と、カカシが言った。でも今回は、3人にばっちりイルカとお友達になるところを見られていてさすがに頬を赤く染めていた。 「じゃあお前なんで選ばれてんだよ!!」 カカシ本人を間近で見て再び腹を抱えて笑い出したオビトが尋ねる。 「知るかよ。周りにいた子供達がまだ小さすぎたんじゃないの? 小さい子がイルカを間近で見て泣かれたりなんかしたら困るだろうし。 ・・・・・だからってなんでオレを選んだんだかな・・・・・・・」 カカシは先生になぐさめめられていた(?)が、そんな中リンがオビトに言った。 「・・・・でもさ、オビト」 オビトの笑いもなんとか今おさまった。 「カカシならあういうの、断っちゃうかと思った。 でもちゃんと言う通りにしてたから、カカシの意外な一面、見れた気がするよ」 「・・・そうだなっ」 オビトはハハハと笑いながらゴーグルを外して笑い涙を拭いた。 そしてリンは続けた。 「ねぇオビト、今日・・・すごく楽しかったよ。 一緒に見てくれてありがとね」 ニッコリと微笑んでリンは言った。オビトはまたその笑みにドキッとしたが、また平常心を装い、「こっちの方がありがとうだよ・・・」と思いながら 「いいってことよ!」 なんて言って見せた。 ・・・・・・・・ ―カカシの『せい』もいろいろあったけど、カカシの『おかげ』もいろいろあったなぁ・・・・・。 ―でもまぁ今日は・・・・ カカシのヤローに感謝・・・・・・ かな。 チラっとカカシを見ると、先生にまで「イルカって触った感じ、どんな感じなの?」と聞かれ「先生までオレをからかうんですか!」と怒っているところだった。 「また行けるといいね」 「そうだな」 「今度は・・・・・・カカシも一緒に!」 「・・・・・・・・そうだな・・・・・・(『今度はオビトと2人だけで行きたい』って言われたかったのに・・・・・・)」 「・・・?どしたのオビト」 「なんでもない・・・・・・・・・・」 「つるつるしてるの?」 「先生いい加減にしてください」 END ☆春風詩様コメント☆ *あとがき* まず一言。りゆなサマ、お待たせしました! この度はリクエストしてくださって、ありがとうございました! 『四代目班の戦争前の話』というリクエストでしたが、いかがでしたでしょうか・・・・??? 私的には、カカシが面白い役に回って書くのが楽しかったですし、すごく進みが速かったです(笑) 最初、四代目のことを『先生』と書かなければいけないので、客観語りなのにそれってアリかな・・・・・;と不安に思っていたので、オビト視点にしようかとも思ったんです。オビトの恋心がわりと中心になってきていたので。 ですが、リク内容を照らし合わせて、『オビト視点もいいけど、やっぱりみんなのことを見ている客観語りの方がいいかなぁ』と思ったので、いつものように客観語りになりました。 (※今更ですが『客観語り』っていうのはなんとなくおわかりですよね^^;春風語(笑)ですがどうかお付き合いくださいまし・・・!) オビトがわりと目立った話になってしまったのですが、本当はカカシ←リンと、リン←オビトを書きたかったんです;(この三角関係の愛憎劇を・・・!/違/笑) ちなみに私はオビリン応援派です。(聞いてない) そして、りゆなサマからのリク内容で、『ほのぼのだけどどこか切なく』という設定もうかがってました。 この小説は全体的にほのぼのになりましたが、どこに『切ない』が入っているのかは、さっきも言ったカカ←リンとリン←オビです。 リンはカカシを好きだけど、その思いは届いていないし、オビトはリンが好きだけど、リンがカカシのことを好きなのを知っていてツラくて・・・という風に。 こうやってみるとカカシってなんか能天気ですよね(笑) 最初は、この『切ない』っていうのを、『これから戦争が始まる』というテーマにしようかと思ってたんです。 でもそれだと『ほのぼの』がなくなってしまうかな、と思って1から考え始めて思いついたのがこの水族館ネタでした。 長くなりましたが、私にとっては思い入れのある小説となりました。 りゆなサマが気に入ってくださるといいなぁ、という思いをこめて、りゆなサマに捧げます。 春風 ☆管理人感想およびお礼☆ ほのぼのした中に切なさを感じました。オビトのリンへの気持ちがとても健気で、可愛くて……。オビト、優しくて、いいコで……。応援したくなってしまいました。リンもまたいい子ですね。カカシが好きなのに、オビトにもちゃんと優しくしてあげていて。そんな二人がみられてうれしかったですv そして先生=四代目。優しくほのぼのとした雰囲気がでていて、先生~ってなってしまいましたw あんな先生がいたらいいな~^^ そしてそして、カカシ! まだ可愛くなかったこの頃のカカシが可愛いです・笑 イルカの事件は可愛そうに(この場面、楽しませて頂きましたw) 四代目班のほのぼの&切ない小説。素晴らしいです。水族館もとてもリアルに書けていてすごいなぁと思いました! 春風詩様、素敵な四代目班を書いてくださって、本当にありがとうございました! 『朧月』(NARUTO 頂き物17) 太陽のような君の、 道を照らす ―朧月― 「“夕方までにこのメニューをこなしておく事…”。」 はぁ、とため息をつきながら、カカシが残したメモを見るナルト。 「確かに、カカシ先生が忙しいのは知ってるってばよ。だからって…。」 コレは無いだろ。と思いながらもナルトは、メモに書かれた最初のタスクである里内10周を始めた。 朝日がちょうど昇り始め、暗かった里全体をやわらかい光で包む。 鳥のさえずりを聴きながら少し冷たい空気の中を走れば、 なんだか足も軽い気がしてくる。 「ま、これなら余裕そうだってばよ。」 そんなことをつぶやきながらナルトは、メモに書かれていた基本的な筋トレをこなしていった。 * 「っつ…九十八、九十九…ひゃくっ。」 はぁはぁと息を切らしながら、腕立て伏せの体勢から立ち上がり太陽が真上に昇った空を見上げる。 “結局カカシ先生、午前中は来なかったってばよ・・・” 師匠で在りながらも特別 凄い技を教えてくれるわけでもなく、しかも自分が修行に付き合ってくれるわけでもなく、 さらにはいつも修行メニューは基本的な筋トレばかり。 さすがのナルトもカカシに文句のひとつでも言ってやりたかったが、本人がまったく修行に顔を出さないのだから文句の言いようもない。 今日も待ち合わせ場所に来てみれば木にクナイでとめられていたのは一枚のメモだけだ。 「見てくれる気がないんだったら、修行見てやるなんて言わなきゃいいんだってば!」 「ま、オレも色々と忙しいんだから仕方がないだろう。」 「か、カカシ先生!?」 「よ、ちゃんとやってるか?」 ナルトが周りには誰も居ないだろうとそう叫べば、 後ろから聞こえてきたその声は間違いなく自分の師匠の声であって。 振り返った先にはもちろんその声の主が居た。 「カカシ先生なんか居なくてもちゃんとやってるに決まってんだろ!」 「あ、そう。せっかく昼飯でもおごってやろうと思ったんだが…」 「あ、いや、カカシ先生のこと待ってたんだってばよ!うん。」 「まったくお前は…」 カカシの一言でナルトの表情が一気に明るくなった。 もちろん二人が昼食をとるために向かったのは、いつものあの店だった。 * 「おいおい、そんなペースじゃ夕方までに全部終わらせられないぞ?」 「カカシ先生が作ったメニューが普通じゃないんだってばよ!」 「それくらい出来なくてどうする。」 昼食のあと 木陰でいつもの愛読書を読みふけるカカシと午前中の続きを始めたナルト。 カカシが来たといっても本人はナルトの相手をする気はないのか、あるのか、 ただ本を読みながら時々ナルトに声をかけるだけだった。 「っし、腹筋終わり!この後は・・・」 「もう一度 里内10周だ。」 「これで朝から何回目だとおもってんだってばよカカシ先生!」 「んー?さぁね。」 朝見たときには簡単にこなせるとばかり思っていた修行メニュー、 よく見てみればメモの一番下に小さく 『以上のメニューを10セット』 と書かれていた。普通にこなせば1セット終わらせるのにもそれなりの時間がかかるだろう。 それを10セット、しかも夕方までにと言うのはかなり無理な話だとナルトは思いながらも、仕方なくそのメニューを続けていた。 * 一日のうちで一番暑い時間帯も過ぎ、太陽はだんだん山に吸い込まれるかのように落ちてゆく。 夕方を知らせる涼しい風が吹き始める頃には、カカシは木の下でうとうと居眠りをしていた。 「あー、もうこんなもん終わらないってばよ!」 「そんなのも終わらせられないようじゃ、オレがわざわざ修行を見てやるまでもないな。」 「っ、じゃぁカカシ先生はもちろんこのメニューこなせるんだよな!?」 「うーん、ま、オレなら午前中だけで終わるかな。」 「・・・もういいってばよ。」 「どうした?ナルト。」 「こんな修行、もうやってらんねーってばよ!」 かなり無理な基礎トレーニングをさせられた上に師匠であるカカシにはやる気が見られないし、 しかも時々話しかけてくるカカシの言葉は挑発まがいのものばかりで。 「おいナルト・・・?」 「どうせオレはカカシ先生みたいな天才とは違うって言いたいんだろ?」 「別にオレはそんなこといってないでしょーよ。」 ナルトの大声に驚いてナルトの方を見たカカシは、ナルトの顔に浮かべられた表情にさらに驚かされた。 カカシを強い目で見据えたナルトの目にはうっすらとではあるが涙が浮かんでいて、 さすがのカカシもこの状況にはどうしていいのか分からなかった。 「カカシ先生がオレに技とか教えてくれないのはオレが弱いからなんだろ?」 「オレが一度でもそんなこと言ったか?」 「じゃぁ何でこんなに基礎トレーニングばっかりやらされなきゃいけないんだってばよ! 今まで一度だって体術とかの相手してくれたこともないだろ!」 「・・・。」 ナルトの言っていることは確かで、カカシがナルトの師匠になってからというもの、 カカシが直にナルトの相手をしたことは一度もなかったし、 今までナルトに課してきた修行も基本的なトレーニングばかりだった。 なんだかんだ言ってもまだ子供のナルトがそれに耐えられるかといえば、そんなわけもなく。 「カカシ先生がそんなに嫌なら、もういいってばよ!」 「ナルト、まぁ落ち着けって。」 「…もういいってばよ。」 「いいからオレの話をききなさい。」 まったくカカシの言葉に聞く耳をもたず、カカシに背を向け帰ろうとするナルトの前にカカシが立ちはだかった。 そしてカカシはナルトと目線が一緒になるよう中腰になって、ナルトの目をしっかり見ながら優しく微笑んだ。 「オレが、お前なんかどうでもいいから そんな修行やらせてると思う?」 「そうとしか思えないってばよ。」 「まったく、本当にどうでもいいなら わざわざ修行メニュー作らないから。」 「・・・。」 「お前はもっと強くなれる、そして基礎がしっかりしている分だけ、上級の術の威力も増す。」 「だから、カカシ先生は・・・」 「これでも一応、お前のこと考えてんのよ?」 優しく微笑みながらそういったカカシの言葉に、ナルトはもうなにも言い返せなかった。 いままでカカシの元で修行をしてきて、こんな風に優しい言葉をかけてもらったのは初めてだったし、 しかも絶対に自分の事なんかどうでもいいと思っていると思っていた相手にそういわれれば、驚かないわけがなかった。 「オレ、カカシ先生のこと誤解してたってばよ。」 「ま、そうだろうとは思ってたけどねー。」 「ほんっとゴメン、カカシ先生!」 「ナルト、お前 オレに謝ってる暇なんかあるのか?」 「・・・?」 「早くしないと、日が暮れるぞ?」 「か、カカシ先生の鬼ー!!!!」 「はは、鬼で結構。」 優しい言葉をかけてくれたとは言えども、修行メニューに関しては容赦してくれるわけもなく。 このあとナルトは月が空で輝く頃までひたすら基礎トレーニングをこなしていった。 修行の帰りナルトは、やはりあんな師匠の元で修行なんかやってられないといつものように思いながら歩いていた。 しかし空に浮かんだ月を見たらなぜかカカシの言葉を思い出した。 そして小さな声で、 「カカシ先生、ありがとうってばよ。」 とガラにもない事をつぶやいてみた。 月は優しく、空から道を照らしていた。 ―アトガキ― この話は、ブログの方でお世話になっている『こころのしずく』の りゆなさんのリクで書かせて頂きました。すみません、リク頂いたの去年の2月なんですよ。 1年もそのままだったんです; 本当に遅くなってすみませんでした。 それでもNARUTOで夢小説以外を書いたのは初めてで、新鮮でしたv リクを頂いたときどうしても挑戦してみたくて、ずっと色々試してたんです。 で、今回の小説内には読解分かのような要素をたくさん詰め込んでます(笑 お時間があるかたは、読解してみてくださいvv 一番分かりやすいキーワードは『月』なわけですが。 ちなみにリクに話をもどしますが、リクは『師弟モノ』『カカシ、ナルト』etc. ということでこんなお話を書いてみました。 今回はどちらかというとオリジナル小説書くときと同じ感じで書いてます。 ゆえに読解分。(苦笑 最後に、 りゆな様、遅くなって本当にすみませんでした。 そして新しいことにチャレンジする機会をありがとうございましたv これからもよろしくお願いします:) *この小説はりゆな様のみお持ち帰りOKです。 22.Mar.07 灯 ☆管理人感想およびお礼☆ ナルトとカカシ先生の師弟もの、というリクエストで書いて頂きましたv 灯様が書かれるカカシ先生は本当にカカシ先生らしく、しかもカカシ先生の魅力が最大限に引き出されていて、胸がきゅんきゅんしてしまいましたv 一方、くじけそうになりながらも頑張るナルトがまたかわいくて、応援したくなります>< ほっといていそうで実はナルトをしっかり見守っているカカシ先生が、師としても人としても素敵ですv また、こちらの小説は、一日の流れを空に浮かぶもので表現されています。朝日が昇り、日が沈み、そして月が浮かび……。月の光はまるで優しいカカシ先生の心のようですv 灯様、心温まる二人の師弟話を本当にありがとうございましたo(*^▽^*)o~♪ |